平成23年度「夏休み親子自然観察教室」実施報告
7月23日は、岡山を定刻に出発し、昼前には奈義ビカリアミュ−ジアムへ到着した。1,500万年前に生息していた温暖な海の生物たちの化石展示を見学し、さらに野外で実際の産状を観察することができた。昼食後は、化石採集体験場に移りビカリアなどを実際に採取した。ここでは皆ハンマ−を手に時間の経つのも忘れて夢中で化石を探していた。どの家族も十分な収穫が得られ、化石の同定やいろいろな質問が多く寄せられ、研究所員やミュ−ジアムの学芸員は対応に追われました。 蒜山学舎へ着き休憩後、化石のモデリングを行った。奈義ビカリアミュ−ジアムの化石採集体験で自分自身で採った化石や研究所が予め用意した形のよいビカリアやサメの歯をモデリングに使用した。型作りや樹脂の混合の割合とその反応時間など野外実習とは異なる化学薬品の反応は小さな子供には難しい面もあったが、親子が協力して作り上げていく様子はほほえましい。夕食後には、学舎の裏に出て夏の星座や光に集まる昆虫、蝉のふ化の観察などを楽しんだ。真っ暗な夜空に代表的な夏の星座がくっきりと浮かび上がった。 7月24日は、朝食後に前日作製したモデリングの型を完成させ、樹脂を流し込んで鎖を付け、キ−ホルダ−などに加工した。またモデリングに使用したサメの歯はおみやげとなった。片付けの後、大山・蒜山火山の成り立ちと今でも残る巨大な火砕流のつめあとの地形を観察し、展望台で大山をバックに記念撮影をした。その後、35万年前の湖底堆積物として日本最大の埋蔵量を誇るケイソウ土が産する昭和化学の採掘場へ向かった。暑い日差しが照りつける中、すべりやすい採掘場内を泥まみれになりながらも、それぞれが1年に対応する1枚1枚の地層であるケイソウの死骸が降り積もるのにかかった時間に思いをはせながら、時を忘れ一生懸命に木の葉や実、昆虫などの化石採集を楽しんだ。夏の暑い日差しに負けない子供たちの大きな活力に感じ入るとともに、参加者全員の協力により和気あいあいとした楽しい時間を過ごせました。今後とも、この教室での経験が子供たちにとって、自然のすばらしさや不思議さに気付き、少しでも自然に対する興味とそこに生きる生物たちに対する愛着や好奇心を育てる一助になることを願っています